
個人でも簡単に始められる音声アプリの魅力とは?
インターネットが普及してからは、音声配信はラジオからアプリに移行しています。しかし、音声アプリという言葉は知っているものの「どのように活用するのか」「使い方はどうするの」といった疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、個人でも簡単に始められる音声アプリの魅力をご紹介します。
音声アプリについて
音声アプリとは、歌やトークなどの音声コンテンツを配信できるアプリを指します。著名人や企業のみならず個人でも簡単に始められるので、一般ユーザーも増えています。さまざまなアプリの登場により、聞く習慣がなかった日本人の意識が変わりつつあるのは間違いありません。とくに、スマートフォンが普及してから、通勤途中や家事の合間などのちょっとした隙間時間に利用する人が増えました。文字だけでは伝わりにくい情報も、音声だからこそ頭にすんなり入ってくる利点もあるでしょう。一方で、近年は音声配信を利用して収益化している人も増えています。YouTube同様、有名人だけなく身近な人気者を排出するプラットフォームとしても活用されています。音声アプリが一躍話題になったのは、2020年に登場した「Clubhouse」アプリがきっかけでした。その後も新たなアプリが登場し、コミュニケーションツールとして勢いを増しています。
音声アプリの主な種類は5つ
音声アプリと一口でいっても、種類はさまざまです。大きく分けると5つに分けることができます。
■インターネットラジオ
インターネットラジオとは、インターネット回線を通じて音声のみで番組を配信するコンテンツの1つです。ラジオといっても、電波を利用する従来のラジオ放送とは違い、放送免許が不要なのが特徴。インターネット回線があれば、パソコン・スマートフォン・スマートスピーカーなどで誰でも手軽に利用できます。著作権や放映権の関係上、一般的なラジオ同様の放送はできませんが、番組制作費などが比較的安価なことから自由度が高く、幅広いジャンルの番組が配信されています。再生方式は2種類で「ストリーミング」と「ダウンロード」にわかれます。前者はインターネット接続ができる場所ならどこでも音声データが再生可能です。後者は、音声データをダウンロードしてブラウザに保存しておけば、いつでも再生できます。インターネットラジオは、配信側が制限を設けなければ、リアルタイムに全国のラジオ放送が楽しめる「エリアフリー」の機能付きアプリも登場しています。また、1週間前のラジオ放送をさかのぼれる「タイムフリー」など、従来のラジオでは叶わなかった操作も実現しています。
■音声配信プラットフォーム
音声配信プラットフォームとは、音声コンテンツを配信できる環境を指します。高価な機器や特別なスキルがなくとも、誰でも音声コンテンツの配信ができることから、YouTube動画の配信よりも始めるハードルは低いといえます。画面には顔が映らないので、顔出し苦手な人もチャレンジしやすいでしょう。近年の音声配信ツールは、莫大な広告費をかけなくても比較的簡単に発信できます。リスナーの目に留まるようになったら、インフルエンサーになることも夢ではありません。実際に、多くのビジネスのプロや芸能人が「声のブログ」「声のSNS」と称して発信しています。自己啓発や金融、住まい・暮らしなど、さまざまなジャンルが発信されており、同じようなジャンルでも切り口を変えて発信すれば、参入できる可能性はいくらでもあります。審査を受けて通過しなければ配信できないないサービスもあります。たとえば「Voicy」は著名人の他、何かに特化した専門家でない限り配信者になれないハードルの高いプラットフォームです。しかし「Voicy」でも著名人や芸能人が名を連ねている一方で、一般人の存在も見受けられます。一般人でも審査が通れば、リスナーからスター発掘してもらえるチャンスはあるでしょう。
■オーディオブック
オーディオブックとは、本の朗読を録音したコンテンツです。日本では、カセットブックやカセット文庫などと呼ばれ、1980年代後半に一度流行った時期がありました。しかし、その後CDブックに移行したものの、市場規模が拡大しないまま下火となってしまいました。つまり、オーディオブックは近年登場したわけではなく、正しくは人気が復活したコンテンツといえます。オーディオブックの用途は今や読書を楽しむだけでなく、聞く力や言語能力を高めるともいわれており、1つの学習法として注目を浴びています。オーディオブックは、いくつかあるオーディオブックサービスのWebサイトコンテンツを購入してダウンロードすれば利用できます。自己啓発から暮らしに役立つ情報まで、さまざまなジャンルのオーディオコンテンツが提供されており、再生はWebサイトコンテンツと連携すれば、無料で利用できるものがほとんどです。難しい操作はとくに必要ないので、幅広い年代層の方が利用できるでしょう。なぜ一度下火となったオーディオブックの人気が復活したのでしょうか。考えられる理由は、スマホの普及で誰でもが簡単にダウンロードできるようになったことが挙げられます。また、コンテンツがデータになりBluetoothで接続すれば、ランニングや通勤途中に音声が聞ける手軽さが人気の理由なのでしょう。
■ポッドキャスト
ポッドキャストとは音楽コンテンツの一つで、インターネットを通じて配信された音声や動画などを無料で利用できます。人気を博したAppleの「iPod」と、放送を意味する「ブロードキャスト」を組み合わせた造語で、専用アプリを使って無料でニュースや音楽、語学などの番組を楽しめます。話題のYouTuberや芸能人も多数利用しており、リスナーも増え続けています。録音であるポッドキャストは、巻き戻しや早送り、一時停止できるのが特徴です。また動画を注視する必要がなく「ながら聞き」できる点では、普段から仕事やプライベートの予定に忙しい人にとっても喜ばれています。番組のランキングには人気芸人のトーク番組、ラジオ番組の出張版など、面白そうなオーディオエピソードばかりです。とにかくコンテンツのジャンルが豊富で、エンタメ知識の宝庫といえます。海外ではビジネスツールとして活用されており、有名ブランド企業も早くから注目し活用されてきました。さらに近年では、リモートワークの増加で情報収集の手段として利用されるようにもなりました。日本では海外ほどビジネスに活用している人は少数ですが、だからこそ先頭切って配信すれば存在感を高められるでしょう。
■音声SNS
近年、音声SNSはClubhouseをはじめ、世界的に大きな話題を呼んでいます。その名の通り音声を媒体にしたSNSで、TwitterやInstagram、Facebookなどと同様、コミュニケーションツールとして活用されています。従来のSNSと違うのは、声による投稿であるため、文字や画像と比べて感情が伝わりやすく、視覚的情報に注視する必要がない点です。洗濯物を干しながら、掃除をしながら、料理をしながらでも活用できます。
SNS音声の期待度は大きい
Facebookでも「Live Audio Rooms」と呼ばれる音声SNSに相当する新機能がリリースされました。SNSを通してつながりある人同士で会話を楽しんだり、会話を傍聴したり、飛び入り参加できるのが特徴です。消したくないデータをアーカイブとして残すこともでき、音声もきれいと評判です。通常のFacebook Live同様に「いいね」や「コメント」ができるのも、従来のSNS音声にはなかった新機能です。人気のYouTuberもいち早くLive Audio Roomsで発信しており、今後もSNS音声へ対する期待度は大きいといえます。
まとめ
今回は、個人でも簡単に始められる音声アプリの魅力を紹介しました。音声アプリは新しいコミュニケーションツールとして注目を集めており、作業しながら利用できる手軽さが人気です。近年はビジネスにも活用されており、一部では爆発的な人気を博しているコンテンツもあります。とくに、Clubhouseの登場をきっかけに、ポッドキャストやオーディオブックなどの情報ツールが日々の生活に身近になりつつあります。Facebookも参入してきた今、「音声アプリ」という媒体が、今後どのように広がっていくのか楽しみですね。